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Switch「金色のコルダ オクターヴ 」感想&総評 見せつけろ絆の力 至上の音楽を奏でハルモニアの危機を救え

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金色のコルダ オクターヴ

 

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金色のコルダ オクターヴ

フェスタ編の感想と作品の総評です。

今回はネタバレありだよ。気をつけてな。

 

作品の仕様に関しての感想は前記事を参照して欲しい。↓↓↓

 

Switch「金色のコルダ オクターヴ 」感想 唸れバイオリン! 音楽の力で妖精の世界を魅了せよ! - takeabraの日記

 

印象に残ったシーン

 

火積4章のイベントで、火積が過去に起こした暴力事件に言及するシーンが一番のお気に入り。

あの事件、何もかも一人で背負い込もうとする八木沢と火積の似た者同士が事態を悪気なく泥沼化させた側面があったよね。

ボタンの掛け違えが無かったら力を合わせて例のモラハラ教師を顧問から降ろす事だって出来ただろうに……

そんなプレイヤーの心中を代弁するのが他の偉大な先輩ではなく「持たざる者」加地というのが非常にイイ。

"不当な仕打ちに耐えるだけで

真実を明かそうともしないなんて

そんなのは怠慢だと思う"

AS至誠館にケンカ売るかのような物言い、この後乱闘騒ぎに発展するかと思いきや、加地がアッサリ謝罪し火積も激昂する事なく許す。

君ら本当に10代か?老成しすぎやないか……?

そんな感想を抱いたイベントであった。

加地は基本的に穏やかな性格だけど、時々持たざる者の冷徹さが言動に滲みでるよね。香穂子以外の相手だと和やかに会話してる最中に冷たいナイフでぶっ刺してくるイメージがある。彼を見てるとこうの史代先生のマンガを読んだ時のような寒気がする時があるんだ…….すき。

初期コルダの面子では加地葵が一番の推しです。ハイ。

 

キャンプ編だと天宮にモンド出身疑惑が持ち上がったけど、これはどう反応していいか正直分からない……

とりかえっ子って何ソレ……なんでお祭りゲーでそこまで重大な設定をぶち上げる?

天宮に人間味がないのって、幼少期にリラの家で実学ばかり叩き込まれてロクな情操教育を受けて来なかったせいだと思ってたんだけど、もしかして違うの?!

いやでもハルモニアの住人を見る限り、妖精=人間の情緒が分からないって訳でもなさそうだ。やっぱりアレクセイが悪い。

彼の出自に関しては名言されなかったけど、そういえば彼の家族って「他界」してるよね。

最終的にはかなでとともに人間社会に帰る事になるので、妖精か人間かはどうでもいいや……考えないようにしよう。

余談だけど、リラの家の元ネタは旧ソビエト連邦で実際に行われていたエリート教育。才能ある子供を幼少期に親元から引き離して英才教育を施す、ってやつ。これで育てられたアスリートや音楽家は親元から早くに引き離されるうえ情操教育はおざなりだったから情緒面に問題のある人が多く、ソ連崩壊後は食い詰めてマフィアやホームレスに身を落とす者も多かったみたい。天宮はまだ幸福な方なんだな……

 

加地のイベントに出てきた悪霊やとりかえっ子の件を見るに、妖精にもフツーに性根が邪悪な奴がいるっぽいな!

 

総評

 

楽しいノリではあるんだけど、コルダシリーズの醍醐味である作業ゲー部分がゴッソリ削られたのはやはり悲しい。

技術レベルや完成度をコツコツとした作業で高めたご褒美に美麗スチルを拝める、っていう流れが大好きだったんだ!

あとUIのデザインは良いけど、使いやすさが今ひとつ。カーソルはデフォでセーブアイコンに置いて欲しかったし、ハルモニア劇場へのショートカット必要か?

 

とはいえ魅力的なキャラクターやクラシック曲を散りばめた演出は今作も健在。

過去作を遊んだ人には刺さること請け合いなんで古参勢には是非オススメしたい。

というか新規勢にはオススメし辛いぜ!

 

老舗ブランド「ネオロマンス」の記念すべきSwitch初参入作品である今作。

売れ行き次第では過去作のSwitch移植もあり得る訳で、

そうなった暁には是非このデザインで

リメイクして欲しい。

 

「コルダ民よ……この過去の美麗スチルが今作のキャラデザでリメイクされたのを見たくはないか?」

 

という制作側の意気込みが感じられる作品だった。

 

まあ、個人的には過去作のリメイクより新作の方が嬉しいんだけど、先立つものがないとままならない世の中なんで、

Switchで過去シリーズのリメイクが成されたら勿論買う。