takeabraの日記

ゲームの感想とか。

Switch「遙かなる時空の中で7」キャラ別感想(ネタバレ有)

遙かなる時空の中で7 公式サイト | その恋は、運命を越える。

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遙かなる時空の中で7』のキャラ別感想です。ネタバレ有りなのでご注意下さい。因みに私の攻略順は武蔵→阿国→五月→大和→幸村→兼続→長政→宗矩となっております。

 

真田幸村

これやりたいが為に主人公を神子ではなく白龍の化身にしたんだな……と思える内容でした。幸村は史実通り大坂夏の陣で死亡、神域で主人公と再会って流れは生身の女の子じゃ出来ない展開だものな〜。乙女ゲームとしてはメリバの類で好き嫌い別れるかもですが、コーエーの「幸村の死に様をブレさせたくない」という気概を感じさせるシナリオと、何よりもこのルートの最後に流れるBGM「英雄譚の終わり」の素晴らしさもあってプレイ後の余韻は凄まじかったです。メインヒーローによるタイトル回収は燃える。

このルートの後によし次行こうって気に中々ならず、攻略が一日遅れたのは秘密だ……。

 

天野五月

え、主人公は神子じゃなくて白龍の化身なん⁉︎ そんでもって生き別れの双子の兄が石田三成だったの⁉︎ いくらなんでも隠し事多くない? と頭が混乱してるうちにいつの間にかシナリオが終わってる、そんなルートでした……。家族愛が情愛や性愛にシフトチェンジするヒマは無かったように思う。が、白龍の鱗を密かに毟る三鶴兄さんが面白すぎたので良しとします。三鶴兄さんはFDが出るなら是非ともフォーカスして欲しい。攻略したいというよりは五月エンドの後どういう人生を過ごしたのか知りたい……。

重大秘密を抱えたキャラですけど、知ってると他ルートでニヤリとできる描写が多いので、最初の方に攻略しといて良かったと思ってます。

 

宮本武蔵

ウワーっ! 初期の頃の天の朱雀だ!

性根がまっすぐで色恋には鈍感で嫌味が通じないタイプの!  懐かしい……。

立ち絵が個別ルート入って変化するのも美味しい。でもスキルは使いづらいし各種パラメータがなんかの設定ミスかと思うくらい低いのはなぜ……。後半行くにつれて打たれ弱さが目立ってきて不憫な印象が拭えないのが難点。天下無双の剣士なのに。唯一の火属性キャラで戦闘では重用するキャラなのに。

ヴィラン・足利将軍が出てくるのがこのルートだけなのはちょっと惜しいよね。

 

佐々木大和

阿国ちゃん推してたりキレのあるツッコミを披露してる時は生き生きしてるし、他ルートでも異世界に居場所を確保してサバイブしてるあたりフィジカルもメンタルも歳の割にタフだと思われる。

正直、異世界転生した先で第二の人生を見い出すパターンがあまり好きじゃないのだけど(遙か6の村雨のエンディングもあかんかった)、しんどさの原因である父親と向き合ってきちんと別れを告げるシーンがあるし、ままならぬ現実から目を背けたくて異世界に逃避したわけじゃないのだと信じたい。

あとラストでカピタン・モロがターラを上手いこと丸め込んでその場を収めたシーンが微笑ましかったので、その後プレイした他ルートでの彼の悪辣さには結構びっくりした。

 

黒田長政

見た目が一番好みです。謎ツノも慣れればおしゃれなアクセサリ。キャラデザや序盤の当たりのキツさが遙か4のアシュヴィンに通じるものがあるような……。

歴代白虎組の「なんかコイツ合わないんだよな」って距離感良いですよね。

ラストで主人公を家康の養女にして娶るという東軍姻戚拡大メソッドを使ってきたのにはビックリ。

カトリック設定はどうなってるのか気になるところ。

 

直江兼続

ダークホースでした。シナリオはこのルートが一番好きです。実は一番涙腺が緩んだのがジャガイモのエピソードだったりする。なんかの本で「コメは寒冷地での栽培に向かない作物なのに石高至上主義のもと米作に拘ったが為に東北では悲惨な飢饉が何度も起きた。早いうちからジャガイモ栽培に切り替えていれば東北の人口動態は今とは全く異なったものになっていたであろう」って話があったのを思い出してウッてなりました。ライターの方私と同じ本読んだ事があるのかも。

前半の米沢での穏やかな日々と後半の関ヶ原での動乱の対比が最高。現代からチートアイテムを多少持ち込んだくらいでは戦争には勝てないという無情シナリオも最高。折に触れて和歌や漢詩を引用してくるのも最高(用語辞典仕事して)。あと白虎ルートはカピタンが別人かってくらい悪辣よね……。先に大和ルートでのコミカルな振る舞いを見てたので驚いた……。

 

阿国

歴代天の玄武はなんか百合っぽい感じがしません? 内向的な深窓の御令嬢を口説いてるような気分になりません? 私はなります。

この人も大きな隠し事があるキャラなのですが、私が歴史音痴なばかりに「明智光秀って息子いたんだ〜。ふーん」くらいのリアクションしか出来なくて申し訳ない……。なんか歴史に詳しい人は序盤の方で阿国の正体に当たりを付けてたけどなんで分かったの? なんかヒントあったのかな。こっそり教えて下さい!

最初の方に攻略したのでその後の含みのある会話の意味が理解できて楽しかったな。

 

 

柳生宗矩

一番好きなキャラですね。好きな理由は前作の村雨と同じです。「龍神の力に阿って戦乱を解決しようとするのは間違い。秩序は人間の手で作り上げねばならない(意訳)」的な考え方ですね。中世の世界観でそんな近代的な事言われたら好きになっちゃうでしょそりゃ。地の玄武はそういう役どころなのか。声優まで一緒だから少し混乱したぞ。民主主義国家から転生してきたのか君は。

ターラもヴィランの中では一番キャラ描写が詳しくてなぜそんな行動に至ったのかが明確でしたね。初期遙かにいたシリンを思い出しました。私はああいうまっすぐ憎悪を向けてくる女ヴィランは結構好きなんですけど、昔の少女漫画やBLでは性悪な溜飲下げ要員として当て馬的な酷い扱いになりがちで(実際シリンはそういう扱いだった)そこが好きじゃなかったんですが、ターラの扱いはある意味とても誠実でした。今回一番令和を感じたポイントかもしれない。乙女ゲームの女ヴィランなんて多少いい加減な扱いしたところでさしたる不満も出なさそうなもんなのに、そこらへんの描写をしっかりアップデートしてくるとこがネオロマの誠実さだよな、と。現世ではキッチリとどめを刺すが憎悪の輪廻は断つという落とし前の付け方も好き。

 

大団円

あっさりしてるけど、恒例の八葉全員集合スチルはやっぱり感慨深いですね。

 

シナリオやキャラは秀逸でしたね〜

総評はまた近日中に書きます。