Switch「遙かなる時空の中で7」簡易レビュー
遙かなる時空の中で7 公式サイト | その恋は、運命を越える。
(公式サイト)
Nintendo Switch|ダウンロード購入|遙かなる時空の中で7
『遙かなる時空の中で7』のレビューです。
宗教上の理由により乙女ゲームはDL版しか購入しない主義なので、店舗特典やトレジャーBOXに関する感想はございません。
機種:Switch
発売日:2020/06/18
価格(税別):8580円(通常版/DL版)
「ネオロマンス」の代表作の一つである
『遙かなる時空の中で』シリーズの最新作。
今作の舞台は戦国時代(っぽい異世界)。白龍の神子として乱世を鎮めるのが主人公の目的。
今作お値段がすごい事に。ネオロマはDL版の場合、発売日からしばらくは10%オフになるのが慣例なんですけど、今回それも無いんですよね。強気!
以下は共通エンドと宮本武蔵エンドを迎えた時点での簡単なレビューです。今後の展開次第では感想や評価がガラッと変わるかもしれない。
グラフィック
スチルはきれいですね。いつものネオロマ。
水野十子先生の絵柄は6ロンド辺りからガラッと雰囲気変わりましたね……。 なんかキャラの見た目が幼くなったというか。『金色コルダ オクターヴ』のキャラデザも既存のものよりやや幼くなったので現在のネオロマのトレンドなのかもしれません。
戦闘・育成
うん、微妙……。システムや画面は1〜3に似てて懐かしいのですが、育成要素が過去最高に簡素化されてて正直物足りない。まあ育成要素に関しては5以降どんどん簡素になっていってるのでそういう需要は無いのかも。
過去作であった怨霊を封印して装備品に出来たり各種パラメータをちょっとずつ伸ばしてく育成システムも楽しかったんですけどね……。
シナリオ・キャラクター
主人公、物分かりが良すぎるな…… というのが第一印象。生まれは現代日本ではなく異世界で、生まれた時より重たい使命を負っているというのは4の千尋にも通じるところがあります。千尋は異世界に飛ばされてから覚悟が決まるまでにそこそこ時間が必要だったけど、今作主人公・七緒は覚悟決まるの早い早い。行動力があって良しとするかご都合主義と捉えるかはプレイヤー次第ではないでしょうか。
関ヶ原の戦いより一年前に東西両陣営から八葉が選ばれる、っていうヒリヒリしそうな状況なのですが、わりと皆さん和気藹々としてらっしゃいます。まあ個別√によっては殺伐とするのかもしれない。
キャラクターの性格やデザインは旧作(特に1、2あたり)意識してるように思います。特に朱雀白虎組。古参勢なので懐かしい気分になりました。
個別√の長さは過去最高レベルではないでしょうか。今のところ武蔵エンドしか迎えてないので評価は保留なんですけど、これで金太郎飴じゃなかったら大満足のボリューム。
音楽
大河ドラマ的なテンション上がる曲が良いです。シリーズで一番好きかもしれない。
その他
テキストスピードの調整やセーブやロードは至って快適。バッグログからのシーンバックが出来ないですが、私はあまり使わない機能なのでそこまで不便には感じませんでした。
悲しかったのは用語辞典の用語数の少なさですね。作中の南蛮人キャラが連発するポルトガル語(多分)にほとんど用語解説が付かないのにはビックリ。過去のネオロマなら確実に用語解説が付いたと思うのですが、何か事情があるのでしょうか……。
あと今回クリア後はキャラクターレベルが引き継がれないので、周回するよりは要所要所でセーブデータを残して分岐を選び直す方が効率よくプレイできます。
現時点での所感は「シリーズ古参勢なら問題なく楽しめる」ですね。